回想法・回想レクリエーション特集
高齢者施設・デイサービス向け
懐かしい記憶から、会話をひろげる
回想法・回想レクリエーション
昔の映像、音楽、歌、写真、暮らしや遊びなどをきっかけに、
利用者様それぞれの経験や思い出について語る時間を楽しみます。
施設での始め方や問いかけの例、回想レクに使える商品をご紹介します。
高齢者施設で回想レクリエーションを始めるには?
まずは、昔の映像や写真、懐かしい歌、子どもの頃の遊びなど、 利用者様が話しやすいテーマを一つ選びます。 「これは何ですか?」と正解を求めるより、 「どんな時に使いましたか?」「この歌はどこで歌いましたか?」など、 経験や思い出について自由に話せる問いかけがおすすめです。 20~30分程度の少人数レクから始める方法もあります。
回想法・回想レクリエーションとは
昔の出来事や暮らし、仕事、学校、家族、遊び、季節の行事などについて、 写真や映像、音楽、身近な物などをきっかけに思い出し、 その経験について語る活動です。
高齢者施設やデイサービスでは、 専門的なプログラムとしてだけでなく、 「懐かしいものを見たり聞いたりしながら、会話を楽しむレクリエーション」 として取り入れることもできます。
大切なのは、記憶を試すことではありません。 正解・不正解を求めず、 その方が話したい内容に耳を傾けながら進めます。
昔の映像、写真、街並み、暮らしの様子など。
唱歌、童謡、懐メロなど馴染みのある音楽から。
学校、仕事、食事、遊び、季節行事などについて。
自分から話さず、ほかの方の話を聞く参加方法もあります。
初めてでも取り入れやすい、回想レクの進め方
最初から長時間の会を行う必要はありません。 少人数でテーマを一つ決め、 20~30分程度から始めてみましょう。
まずは「どう進めるか」を知る
回想法をどのように始めればよいか迷う場合は、 基本的な考え方やグループでの進め方を映像で学べる教材もあります。 初めて担当する職員の研修や、 施設内で進行方法を共有したいときにも活用できます。
昭和の暮らしをテーマに回想する
回想法DVD「昭和の扉」では、 お手玉、ベーゴマ、こま、あやとり、めんこ、けん玉などの伝承遊びや、 昔の食事、衣服などを映像や写真で振り返ることができます。
昔のおもちゃや生活用品を施設で用意できなくても、 映像を見ながら 「どんな遊びをしましたか?」 「家ではどんな食事でしたか?」 と会話を広げられます。
「昭和の扉」を見る
出来事や昔話から、記憶をたどる
ニュース映像や昔話など、 一つのテーマをじっくり楽しむ方法もあります。 内容をきっかけに、 当時の暮らしや地域の思い出について話してみましょう。
懐かしい歌から、思い出と会話をひろげる
歌は、その曲を歌った季節や学校、 家族、地域の行事など、 さまざまな記憶につながります。 歌って終わりではなく、 「どんな時に歌いましたか?」と会話へつなげてみましょう。
唱歌ラヂオDX100
唱歌・童謡100曲を内蔵したレトロなラジオ。 馴染みのある曲を聞いたり、一緒に歌ったりしながら、 学校や季節の思い出について話す時間にも使えます。
商品を見る木版画「なつかしの歌かるた」
童謡・唱歌・叙情歌を木版画の絵札とともに楽しめるかるたです。 札を取ったあとに歌ったり、 「この歌は学校で歌いましたか?」 「誰と歌ったことがありますか?」と話したりすることで、 回想レクリエーションにもつなげられます。
身近にある「懐かしいもの」も、会話のきっかけに
施設にある古い道具や写真、 地域の資料なども回想レクに活用できます。 利用者様の年代や地域に合わせてテーマを選んでみましょう。
会話を広げる問いかけの例
「子どもの頃はどんな遊びをしましたか?」
「誰と遊ぶことが多かったですか?」
「学校まではどうやって通いましたか?」
「好きだった教科はありましたか?」
「家ではどんな料理をよく食べましたか?」
「好きだったおやつはありましたか?」
「この歌はどんな時に歌いましたか?」
「好きだった歌手や曲はありますか?」
「どんなお仕事をされていましたか?」
「仕事で使っていた道具はありましたか?」
「お正月はどんなふうに過ごしましたか?」
「地域のお祭りには行きましたか?」
「思い出せたか」より、その時間をどう過ごせたか
回想レクでは、 昔の出来事を正確に答えることを目的にしません。 話の内容を細かく訂正したり、 正解・不正解を判定したりするのではなく、 その方の話に耳を傾けます。
昔の記憶には楽しいものだけでなく、 話したくない出来事や、 悲しさにつながる思い出が含まれることもあります。 表情や様子を見ながら、 無理に質問を続けないことも大切です。
話すことが難しい場合も、 映像を見る、音楽を聞く、 ほかの利用者様の話を聞くなど、 その方に合った参加方法があります。
人数に合わせた取り入れ方
好きな歌や出身地、 仕事など、その方の経験に合わせて話題を選びます。
一つの映像や歌を共有し、 参加者同士の会話にもつなげます。
DVDや音楽を全員で楽しんだあと、 小さなグループに分かれて話す方法もあります。
高齢者施設の回想法・回想レクリエーションについて
Q. 回想レクリエーションにはどんなテーマがおすすめですか?
昔の遊び、学校、仕事、食事、季節行事、 地域の風景、歌やテレビなど、 利用者様の世代に馴染みのあるテーマから始める方法があります。 一度に多くの話題を出さず、一つに絞ると進めやすくなります。
Q. 回想レクには何を用意すればよいですか?
昔の写真、映像、音楽、歌、カード、 生活用品など、 思い出や会話のきっかけになるものを用意します。 専用教材がなくても、 施設にある物や写真などから始めることができます。
Q. 初めて回想法を担当する場合はどうすればよいですか?
まずは少人数・短時間で、 一つのテーマから始めると進めやすくなります。 基本的な考え方やグループでの進行を 映像で学べる職員向けDVD教材もあります。
Q. 利用者様が昔のことを話したがらない場合は?
無理に発言を求める必要はありません。 映像を見る、音楽を聞く、 ほかの方の話を聞くなどの参加方法もあります。 利用者様の表情や様子に合わせて進めてください。
Q. 音楽も回想レクリエーションに使えますか?
はい。 童謡、唱歌、懐メロなど馴染みのある歌を聞いたり歌ったりしながら、 学校、家族、季節、 当時の暮らしなどへ会話を広げることができます。
Q. 昔のおもちゃがなくても回想レクはできますか?
はい。 昔のおもちゃそのものがなくても、 写真や映像を見ながら 「どんな遊びをしましたか?」 「誰と遊びましたか?」と話を広げることができます。 昭和の暮らしや伝承遊びを収録したDVDを活用する方法もあります。
見る、聞く、歌う、話す。
その方らしい思い出を楽しむ時間に
映像や音楽、昔の暮らしや遊びなど、 回想のきっかけはさまざまです。 正解を求めるのではなく、 利用者様のペースで思い出や会話を楽しめる時間をつくってみてください。